姫檜扇水仙

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hiougisuisen201007098972.jpg 南アフリカ原産の花が小庭に咲いていると思うと、世界は繋がっていると思えなくもない。おりしも今年はサッカーではワールドカップの年に当たり、日本代表の応援を4年ぶりにした。

 熱い情熱と暑いであろう原産地の気候を思い、色に表わせば、自ずとこの燃えるような花色。繊細にして情熱的な圧倒的な熱気を感じざるを得ない。

 モントブレチアと片仮名では呼ばず、小庭で咲く以上は、あくまでも姫檜扇水仙(ひめひおうぎすいせん)と呼ぶ。

 

この花が咲いて、7月を知らされる。

梅酒

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 昨年より4日、例年より10日近く遅くなってしまった梅酒つくり。昨年末の剪定忘れが原因なのか、今季の実の生育が芳しくなかったため、もう少しもう少しと日をやり過ごす。しかして、木の根元にひとつふたつと、大して大きくなっていない実が落ち始めてきたので、慌てて収穫。今季の梅は4.3kgと例年並みに。一本の古木に無理を強いているのだとすれば、何とはなしに申し訳なく、且つ又、自然の恵みをありがたくも思える。

 

 長女誕生の年から漬け始めた梅酒。来年は記念の年。一番最初の梅酒が20年ものになる。

百合

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 梅雨とはいえ、続く雨に気分も過湿気味。前日から咲き出していたのに翌日になってようやく眺めることに。

 重苦しいまでに湿度を含んだ景色の中で、ひときわ鮮やかな黄色の発色。そうか、もう百合の咲く時季になっていたのだと。

 本当は白い花の方が好きではあるが、いただきものの球根に文句を言うわけにはいかない。ひたむきなその姿に何を言えようか。

定家葛

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teikakazura201006158964.jpg 定家葛の別名に別名「裏見草(うらみぐさ)」というものがあるようで。皇女を思い慕い続けたが思い遂げられず。皇女の墓に低下が葛となって纏わり付いたとの謂れのあるこの花に相応しいような気がしないでもないが、静かに咲く花には迷惑な話にも思えてくる。裏見を恨みに掛けたとされる歌も多いとのこと。人の想いとは時にものを思わせれ、時に重い。 

 そんな思いとは裏腹に、花の姿はかくも可憐で、しかもどこかしら涼しげ。いたずらな風にくるりと回りでもしそうな趣。

紫陽花

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 朝方までの雨粒を紫色の花弁に乗せて、陽の光りを受ける紫陽花。この間にも、少しずつ、少しずつ変化の準備が行われているような、微かな赤み。

 

 花も人も絶えず変化しているのかもしれない。

 

喚起

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saboten201005288959.jpg 葉に棘があるので、これも蝦蛄葉サボテンであろうと思うけれど、我が家のものは連なっては咲かず、ひとつの茎にひとつの花が咲く。栄養不足のせいなのか、はたまたそういう種なのかはさだかではないけれど。個人的には幾重にも花が連なるより、こうしてひとつずつ咲いている方が好きなので、これはこれでいいと。毎年、この時季になると窓辺で咲いてくれる。乾ききった状態で放置されていても咲くことを忘れないでいる。私にとっては、反省することを思い出させる花でもある。この花が咲くと、もうすぐ6月と知らせてくれる喚起の花でもある。

蝦蛄で鯛を釣るがごとく。

小宇宙

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ran201005268957.jpg 10年近く小さな鉢で毎年咲いてくれる胡蝶蘭。このはなが開花するたび、花の姿、容の不思議さを思う。近寄っては凝視してしまう、その不可思議な曲線美。私にとっては、花こそが小宇宙。知られざる世界の凝縮。

 

 知ることも大事。されど、知らないでいることも、もしかしたら大事なことなのかも。知り尽くして忘れ去るより、未知の領域を侵すことなく、崇拝することの方が大事なこともある。

加減

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rose201005218954.jpg 小庭では薔薇が満開。濃い目の橙色の蕾が徐々に開いていき、それに従って色も変わっていく品種。橙から黄色味がかっていき、黄色になってそこから白味を帯びて、やがて朽ちていく。今年は何がどうしたのか、例年よりも大きな花が50以上も咲き続けている。世間的には手抜きというけれど、在るがままの状態でいただけなのに、次から次へと蕾が開いていき、道行く人までもが目を留めてくれているらしい。

 手を掛けるのも手を抜くのも、ちょうどいい加減が一番難しい。地植えの花は往々にしてその時々の天候任せ。その地に馴染むには、人の手を要しないのかもしれない。人が加わると、両極に走りがちになることを諌めてくれているかのよう。

不転馬

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Clematis201004298950.jpg クレマチスという名称はこの花の仲間の総称で、花弁が6枚のものを鉄線、8枚のものを風車と呼ぶそうで。私の古い感覚では、花弁の枚数を数えるまでもなく、観た瞬間に鉄線と呼んでしまう。今更、区分けが必要とされても、俄かには致し難く。与党のやられるような仕分けでバッサリと要不要と決められてしまうのも癪に障る。本来の名を知りえたならば、自分流の呼び名で通したくなる。バッサリとやれているうちはいいけれど、あっさりと退陣されてしまうことのなきように、発した言葉の重みを感じつつ、オオゴトをまとめていただきたい。

普天間を不転馬と勝手に呼んでいるこの頃。

世界一危険。一番じゃなくてもいいと問われたのも仕分けでのことだったような。

不意

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fuji201004241504000.jpg 花期の頃には思いがけない長さにまで達している藤の一房に見惚れ、時折吹く風に任せて揺られる姿が何とも美しく。それでいて、蜂の攻撃に逃げもして。

 子供の頃、庭にある藤棚の下で遊んでいると、藤の実の弾けるたびに驚いたことを思い出した。何の前触れもなく、不意を衝かれる一瞬は慣れたことがない。花の美しさとは趣を異にする藤の思い出。

 身構えていればどうということもないことでも不意を衝かれると狼狽。そうかといって、花の下では気を許していたいのも心情。

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