2008年7月アーカイブ

文月晦

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  無差別殺人と冠された、無防備な弱い人間のみを狙った殺戮が繰り返され、これでもかといわんばかりの猛暑に覆われ、短時間に集中した豪雨はひとの命さえ一瞬に飲み込んだ。

  今年後半の最初の月、文月も終わる。内閣改造と騒がしい政界、明日からまた値上げラッシュが始まるそうだけれど、お偉い方々には世間の値札より椅子の主が気になるらしい。
    木槿の花言葉は「尊敬、柔和、信念、デリケートな美」とのこと。世情とは遠いところで花は咲いている。

   サボリ癖を暑さのせいにして、しばらくの間勝手にお休みをしていたら、お気遣いのメッセージをいただいた。ただただひたすらに感謝。まことにありがたきお心遣い。それを感じ、これを記す。小さな私のれ〜ぞん・でぃ〜てるかな。
  

土用

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umeboshi200807197973.jpg
  夏土用。週間天気予報は今日から三日間のお天気を約束してくれている。満を持しての天日干し。完熟梅は水の上がりもよく、テキストどおりに変化してくれた。
  春夏秋冬の土用があることさえ知らずにいたけれど。土用とは本来、土旺用事を略したものとのこと。五行説では、冬は水、春は木、夏は火、秋は金としていて、季節を与えられなかった土が支配する時期とのこと。18〜19日程度の期間とか。夏土用ばかりが取り上げられているのは何故かはわからないけれど、土用といえば鰻という認識は定着。国産の小振りなものでもいただいて、連日の暑さと戦わないと。


   昨年より13日早く、本日、こちらも梅雨明け。眩い日差しの中、嬉しいような、そうでもないような。

執念

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Crossandra200807177967.jpg
  連日の真夏日。日当りのよい南向きの小庭は小さな大草原。見るに見かねて、ようやく重い腰を上げ、昨日、今日の両日で草取り。地面がみえるようになった。前回取り残していた草に至っては私の背丈ほどに成長していて。それらを抜いたら、皮膚が剥けた。日焼け止めは完璧だったけれど、表皮の弱さはどうにもならず。いつまでも小刻みな痛みが続いた。
  燦々たる太陽の光は大地への最大級のご褒美でもあるけれど、真夏のそれは過多に過ぎて。大嫌いな草取りは、夏の光への報復と自身の意地を執念と化す。こぎれいな小庭には夏の光がよく似合う。

守護

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rabit200807177971.jpg
   4月の大手術を経て、日増しに快復しつつある姉の状態はすこぶる良好といえるのではなかろうか。お散歩ともいえないよう距離さえ歩けるほどになった。恐らく私より体力があるのではないかと邪推している。腫瘍マーカーの数値も10になり、主治医の示す目標値である一桁は目前になった。このまま順調に進めば、目標は現実のものになるような気がする。もちろん、数値に変動はなくとも悪さをしないでいてくれさせすれば、通常の生活は送れるし、然したる問題もないのだけれど。4年前の乳がんは完治しているように思えるけれど、こちらは10年間の経過観察ということで今月から投薬が始まった。あまりに調子がよくて飲み忘れそうになると笑える日が訪れたことに感謝さえ覚える。前任の主治医が宣告した絶望を優しい嘘に置き換えて、命がけの手術に臨ませて、作り笑いをした日々が遥か遠くに去って行ったような錯覚は懐かしい笑みに変わった。見守るということはこちらの意志を強固にする。

重ね

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cake200807147962.jpg
   横浜元町にあるお店の名前は、作家・大佛次郎の小説『霧笛』に由来するとか。その地に開店してからまだ30年足らずではあるけれど、表通りから一本奥の裏通りに堂々たる構え。外観のとおり、店内もいい雰囲気。今日のケーキはそちらのもの。ろうそくを立てる隙間もみつからないほどフルーツがふんだんにあしらわれていて、手放しで喜ぶ年齢でもないのでむしろありがたかった。

   今日、またひとつ年齢を重ねる。

小宇宙

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peaches200807137957.jpg
  届けられた箱からは甘く円やかな香りが漂っていた。箱を開けると、さらに香りは豊かになり、姿をみれば神々しいほどの薄紅色の柔肌をもった球体が整列していた。
  円いということ。どれも完全なる球ではなく、ひとつとして同じもののない、その歪さがむしろ個性を強調しているかのようだった。
  冷やした後に口に含むと、芳香と質量に魅惑的な美味が加わり、心が満たされて行った。僅かな接触でも傷ついてしまうこの繊細な球体は小宇宙。

夏空

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sky200807127951.jpg
   都内でも猛暑日となった今日はこちらでも相当に暑かった。日照りの暑さというよりは空気自体が燃えているというような感があった。
   あまりに暑くなりすぎたあと、空が次第に暗みがかった様相を呈してきて、微かな雨音が俄に聞こえてきた。すぐに雨粒は大きくなったけれど、激しくなる訳でもなく、少しだけ空気を冷やしたつもりになって気が済んだらしい。にわか雨の後、灰色がかった雲間から高みにある白い雲が垣間見えた。上空は真夏の気配。梅雨明けはまだらしい。

強さ

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safinia200806307920.jpg
   サフィニアの紫色を見ると、ナス科の植物だなぁとしみじみ。今日もまた特別なことはなにもなく、梅雨明け前なのに夕立のような雨が一瞬だけ降って人騒がせをしたくらい。この花も唐突な雨に打たれて束の間濡れていたけれど、痛むことなく、明日も咲いてくれるであろう。
   打たれ強いということは生きる上ではとても大事なこと。ましてや自然の中で自立している花には絶対的な要素。人もまた在る程度の強さを求められている。

妖艶

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kochoran200806307930.jpg
   蘭の花の形というのはどうしてこうも妖しい雰囲気を醸し出すのだろう。熱帯の植物なので寒さに弱いはず。我が家では出窓が定位置。通年同じ場所でう過ごさせてしまっているけれど、それなりの管理下でも花は咲いてくれる。本来は直射日光を当ててはいけないらしいけれど、出窓のカーテンは中央でリボン結び。時折は日光が当たってしまう。環境に慣らされれば、それなりに花は咲く。そして持ち前の妖婉さもこうして兼ね備えてくれている。持ち味は環境に左右されない。芯の強さかもしれない。

普遍

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zeranium200806307933.jpg
   ネットでニュースをみても、これといって目を留めるようなものもなく、新聞を眺めてもじっくりと読みたいと思えるような記事もなく、ただただ活字が躍っているように映るこのごろ。
   咲き続ける花は次から次へと新しい花を咲かせて行くけれど、皆一様で変わらずに在るという普遍性は尊いものなのだと感じさせてくれている。

星形

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kikyou200807087945.jpg

   桔梗の莟。開く直前に遭遇。
   花開く前にはこんな形になっていて、
   このあと、見慣れた花の姿になるらしい。


                                今日の小さな感動。

初菊

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kiku200807077948.jpg
  こちらはまだ梅雨明けもしていないけれど、初夏の菊が咲き始めた。秋以降に咲くとばかり思っていたので、莟が色付いてきたのをみつけてからというもの、本当に咲くのかなと毎日観察。昨日辺りから、開き始めて、初夏の菊というのも趣があるなあと。
   北の地では洞爺湖サミットが七夕の今日から開幕。環境・気候変動、開発・アフリカ、世界経済、政治問題を課題として。エコロジーの観点からすれば、非常事態のような厳重警備を思うと、一同に会せずとも通信での会議もよろしいのではないかとも思うけれど、空気を肌で感じることの有用性の方を優先されるよう。花も人も触れ合うことが大事ということか。小庭の草むらも温暖化に一役買っていると考えてみようかな。ビルの屋上を緑化すると、直射日光が当たっている場合よりも階下の室温は2、3度下がるらしい。小庭のエコは地球への配慮にはなるが、眼には鬱陶しいばかり。室内の初菊が草むらを忘れさせてくれる。

視点

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nejiresoh200806197924.jpg
  花の咲き方は花それぞれ。そして見る側の視点も人それぞれ。花全体をみて、この姿をその名の通りに捩じれとみるか、ひとつひとつの並びをみて、秩序正しい整列とみるか。はたまた、これを花とみるか、草とみるか。

  個人的には、花の周りの草が気になる。雨、雨、晴れの繰り返しで、草の生も花の生も育まれて行く。嫌いなもの、気になるものには、真っ先に視点が行くのも人の性(さが)。

必要

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lily200806197915.jpg
  先月の写真ではあるけれど、初出なのでお許しを。百合が咲き始めた頃、写真を撮ろうとしたら、ちょうど蝶が舞い来て止まった。蝶を忌む習慣のある地域もあるそうだけれど、私にはそういったものの馴染みがないので、単純に、そして自然に、タイミングのよい遭遇を楽しんだ。細すぎる四肢に大きすぎる羽という姿なのに、なぜかフォトジェニック。蝶は花の蜜を吸い、花は蝶に花粉の運搬を委ねている関係は、互いを必要とするいい関係。蝶はその構造上、蜜を吸える花とそうではない花とがあって、花の種類と蝶の種類とは密接な関わりがあるそう。蝶と花との関係は、人のそれとも言えるような。

真夏日

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himehiougisuisen07037940.jpg  曇り空に始まった今日。時間が経つにつれて、晴れに変わるや、気温は上昇していき、30度まで上がったとか。梅雨の最中とはいえ、雨に慣れていたところへ、いきなりの真夏日は思っていたよりもずっと暑く感じられた。
  小庭では、姫檜扇水仙が花盛り。色鮮やかな灼熱の彩りには今日くらいの暑さが似合いそうだけれど。色にだけ着目していると、檜扇というよりも緋扇と書いてしまいたくなるというのは、いつも書き間違える言い訳にほかならない。色の割に清楚な感のある花。  

桔梗

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kikyou022807037942.jpg
  開店早々のお花屋さんは光と水と香りと色に彩られていた。所用の帰り、風に揺れていた薄紫の桔梗が目に留まり、一瞬の迷いの後、買い求めることに。
  この角度からは見えないが、莟は膨らみのある五角形になっていて、その開き方に興味を持った。どのようにして開いて行くのだろうか。明日か明後日か。開くまでの瞬間に出逢いたい。

  午後は風が強まってきて、日よけのブラインドが騒々しい。

呼応

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rose200807037941.jpg
 小庭の薔薇も今季再生したもののひとつ。昨年、自然のままの状態に長く置いていたら、花が咲かなかった。草の生い茂る中では、光が届かなかったのであろうと思われた。今季は環境に配慮しつつも、お詫びを兼ねて、草むらを排除した。すると、花が答えてくれた。ひとつ、またひとつと開花して行くそのさまは、至上の歓喜のみならず、無上の哀切さえ感じさせてくれた。いくつかの枝は仮死状態にあるにもかかわらず、凝視してみると、生き残った一枝から新しい枝を伸ばし、そこからまたか細い枝を伸ばし、莟をつけている。こちらの思いに呼応して、咲かせてくれた薔薇の一枝に感謝。

再生

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 ようやく復活、再生へ。
唐突に二週間のお休みを経て、パソコンも替わり、サーバーも替わり、サイトもブログのみという形になって、ようやく再生の運び。新しく載せたMTにもまだ不慣れなまま、とりあえずはじめてみようということで。以前のブログでいただいたコメントをこちらに移行しないままでいるのは心苦しいところではあるけれど。

この春、数年間、手を入れていなかった胡蝶蘭を植え替えた。今、数年ぶりに二種類の花が咲き始めている。こちらもようやく復活、再生。花同様に、chocolateもセカンドシーズンを迎え、ゆるりゆるりと。