2008年12月アーカイブ
年を経るごとに一年を短く感じるようになるのか、それとも年ごとに慌しさが増しているのか。今年も最後のひと月、師走となった。窓辺に置いたシクラメン。別名を篝火草と。次から次へと蕾が伸び、花びらだけが上へ上へと上がりつつ開いていき、開ききったさまは炎の燃え盛るが如く。満開の花の下には、親が子を抱くように、小さな蕾が順番を待っている。
霜月11月も半ばを過ぎると、喪中はがきが届けられ、驚愕と落胆とが一度に押し寄せて心が締め付けられることもしばし。今年はなんということか、親が子を送るというはがきが続けざまに届いた。今夕届けられたそれは、まだ二十歳になったばかりの長女を送られたご両親の連名で。子が親を送るのは哀しみの最中にもどこかで納得でき得るもの。けれども、親が子を送る哀しみはいかばかりかと心中察するにあまりあって、かける言葉がみつからない。親の心の中には篝火のように子への尽きせぬ思いが燃え続けるのかもしれない。
