2008年12月アーカイブ

大晦日

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suisen200812268254.jpg 静々と、粛々と、この一年が過ぎ去ろうとしている。同じような一日がひとつ、またひとつと過ぎて晦日を重ね重ねて。そうしてまたひとつ重ねて大晦日。

 今年もいろいろとあった一年だったと回想しつつ、代わり映えのない日々を重ねられたことに感謝し、加えて穏やかにこの日を過ごせることを有り難く思う。

 蝋梅が咲き、日本水仙が咲いて、小庭も冬景色。明るい光りのなかに、この一年ごと包まれながら。

 陰に日向に、お言葉を賜り、感謝。

                               今年もお世話になりました。

冬枯れ

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roubai200812228245.gif 暖かな空気に包まれつつも、昨日、今日と吹き荒れる強風は、小庭を一気に冬枯れの景色に変えていく。色褪せて枯れ色になった葉から順々に散っていくはずが、これでもかこれでもかといわんばかりに吹き、梢から削がれるよう。

 例年なら、蝋梅の花が咲く頃でも、まだ青々とした葉さえ残っているのだけれども、今季のそれは細い灰色の枝に、黄色の蕾が目立つ。一年ぶりの蝋梅。せめて枯れ落ちるまで風は控えめにしてもらえないだろうか。硬い蕾までもが削がれてしまいそう。

 何はともあれ、蝋梅開花。今年もあと少しなのだと再認識させられた。

 

初霜

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yuzu200812138237.gif 窓外に飛び込んで来たのは、お向かいのお宅の白い庭。一面に薄っすらと白いものに覆われていた。掃き清められている見慣れた土色が白色に変わっていて、思わず声を上げそうになる。この冬一番の冷え込みといわれていただけに、霜が降りていても何の不思議もないけれど。今季初とあれば、ものめずらしくもあり。

 先日、いただいた柚子の香りはいまだに充満している。今月ももう半ば。つまるところは今年も残すところ、あと半月ということに。年経るごとに、一年を短く感じるように思うのは何故だろう。思考に行動が伴わなくなってきたせいだろうか。

 4年越しの肘に加えて、腕、肩、背中に、今日は腰まで痛い。やれやれ。

強かさ

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yamamomiji200812048233.gif 山椛。これは紅枝垂れ。深い切り込みが一枚の葉をより繊細に見せている。その赤みは燃えるという言葉がもっとも適しているように思う。

 この一枚を収めた翌日には、瞬間最大風速27.3mの強風と激しい雨、時ならぬ嵐に見舞われて、落ちるべき葉はまるで削がれるように落とされて。生き残った赤い葉を堅持した木は精悍で清々しくさえ思われる。

 余分を省くということ。しなやかということ。それらを通り越した向こうには、強かさという本物だけが持つ妙味がある。余韻の妙も味わいとしては赴き深いけれども、一切の余分を省いた無駄のない姿というものにのみ齎される強さが在る。

柔らか味

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momiji200812048230.gif 朱に染まる直前の、金茶もまた美しい一瞬。一点の明るさはフラッシュの光ではなく、自然の光り。木洩れ日の明るさ。冬の光りは柔らかに照らす。

 ぼんやりと眺めていたテレビから食事風景の映像が流れていて、開口一番に発せられたのは「やわらかーい!」気になって、その一言に注視していると、あちらでもこちらでも開口一番に「柔らかい」。食感は味わいのひとつではあるけれど、甘いとか辛いとかの五味を飛び越えて、柔らか味に感応するのはイマドキの反応なのか。素朴な疑問を抱くのはもはや旧世代、昭和の遺物なのかと平成20年の初冬に思う。 

篝火

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cyclamen200812028227.gif 年を経るごとに一年を短く感じるようになるのか、それとも年ごとに慌しさが増しているのか。今年も最後のひと月、師走となった。窓辺に置いたシクラメン。別名を篝火草と。次から次へと蕾が伸び、花びらだけが上へ上へと上がりつつ開いていき、開ききったさまは炎の燃え盛るが如く。満開の花の下には、親が子を抱くように、小さな蕾が順番を待っている。

 霜月11月も半ばを過ぎると、喪中はがきが届けられ、驚愕と落胆とが一度に押し寄せて心が締め付けられることもしばし。今年はなんということか、親が子を送るというはがきが続けざまに届いた。今夕届けられたそれは、まだ二十歳になったばかりの長女を送られたご両親の連名で。子が親を送るのは哀しみの最中にもどこかで納得でき得るもの。けれども、親が子を送る哀しみはいかばかりかと心中察するにあまりあって、かける言葉がみつからない。親の心の中には篝火のように子への尽きせぬ思いが燃え続けるのかもしれない。

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