2009年3月アーカイブ

著莪

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shaga200903198367.jpg アヤメ科のこのシャガが、小庭で咲くようになったのはいつからだったか思い出せずにいる。いつの間にか自生するようになって、最初はひとつだけだったものが今ではあちらにもこちらにも咲くようになった。

 特別にどうということもない花ではあるけれど、花の中央部は繊細さを極めていて、艶かしくもある。学術的なことはわからないけれど、このシャガは種子を発生しないとのこと。従って、日本に存在する全てのシャガはみな、同一の遺伝子を持つらしい。花の命の強さを見せられた気がする。

花冷え

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yukinoshita200903198361.jpg 朝、窓外を眺めてわが目を疑った。四角く切り取られた枠の中には、はらはらといくつもの白い雪が舞い続けていた。桜も開き始めたというのに、冬を惜しむかのような名残の雪。午前1時にはまだ7.3度あった気温が時を経るごとに下がっていき、午前8時には3.8度に。桜の花も震えてしまうのではなかろうか。花冷えと呼ぶのは心地よいけれど、しばらく続く寒さに体の芯まで冷え切ってしまいそうで、出不精にも拍車がかかるこの頃。あまり動かないのもよくないと渋々小庭に出てみれば、室内からは全く見えなかったところに、ヒマラヤ雪ノ下が咲いてた。去年も一昨年も咲かなかったので3年ぶりの対面になる。花冷えはそんな再会を引き合わせてくれた。

兆し

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momo200903248387.jpg 昨春、恩師よりいただいた桃の苗木。一年目はほとんど成長らしきものをみなかったので、このまま枯れてしまうのではないかと思っていた。恩師存命中に、「専門家に聞いたら、『大丈夫だ』と言っていたから安心するように」といわれていたけれど、その恩師も亡くなり、もう誰も安心の言葉を言ってくれる者がないまま年を越し、春を迎えた。今朝、小庭を見てみると、小さな蕾から花弁の濃いピンク色を覗かせていた。恩師の置き土産は、そのお言葉どおりに安心を与えてくれた。これなら、今季も花を咲かせてくれそう。小庭に春の到来。生命の育みに感無量の朝。

 

 

次の心配は、来年実を付けてくれるかどうか。

柔剛

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rose200903238372.jpg 昨日の22日に、横浜でも桜の開花宣言が出された。元町公園にあるものが標準木で、ここの花が開けば開花となる。それ以前に、早咲きのカンザンザクラ(関山桜)の緋色が咲き、そのあとにカンザクラ(寒桜)の少し濃い目の薄紅色が咲いているけれど。

 この日は次女の16回目の誕生日。経産婦でありながら、あまりの激痛に「お腹、切って!」と叫んだけれど、必要性のなさに看護士さんたちは、「はい、呼吸法!」とにっこり。あの日から16年。大病もなく、喜怒哀楽も明確に、よく無事に育ってくれた。弓道部で段を取ったかと思えば、今度は軽音楽部でドラマーに転身。繊細で小さな棘もあるけれど、ぱぁーっと開花したような明るさもあり。バラの花をみるたび、次女を連想する。

神秘

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Gerbera200903238376.jpgのサムネール画像のサムネール画像 卒業式から2週間あまり。長女は入学と同時に弦楽部へ入部。この日は卒業生最後のイベントである春のコンサート。小さな部に相応しく、こじんまりとした会場はアットホームな雰囲気に包まれて。

 入部当初、初めて触れたバイオリン。どうなることやらと眺めていたけれど、昨夏の全国大会出場を経験し、最後のコンサートではコンミスをさせていただき、緊張の度合いも最高潮に達しつつも、ここまでできるようになったのだと、真剣な眼差しにも誇りの色を添えていて。

 ガーベラは長女の好きな花のひとつ。花言葉は神秘。手をかけ目をかけるのは親の役目として、育てているようでいて、少しずつ自分で成長していく。子供の成長はつくづく神秘的。

無口

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hanakaidoh200903118360.jpg 昨日に続き、今日も20度を越える暖かな日に。今年の桜もあと少しで開花するらしく、桜の話を聞く。こちらでは21日に開花との予報。30年前に比べて桜の開花は一週間程度早まっているのだそう。このまま温暖化が進めば、北海道の青森寄りだけではなく、それより先でも咲くのではないかと。それと同時に、九州南端の鹿児島では、こちらよりも開花が遅くなっている現象が起こっていて、いつか咲かなくなってしまうのではないかと危惧されている。桜の開花には休眠打破が必要不可欠で、冬の寒さを乗り越えてこその花。これ以上暖かくなっては桜の咲かない春になってしまう。環境もんだいだ、エコだと様々な視点からあれこれいわれるけれど、あぁ、確かに花が困っているという現実を見せ付けられると実感が湧く。桜とほぼ同じ時季に咲くこの花海棠も、物を言わないながらも、密かに感じているのかもしれない。

馴染む

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hananira200903118357.jpg 南米原産の花韮の数株を植えてから10年。この時季だけ、その辺りだけは野原のようで。今では小さいながらも群生と言っても良さそうな。気の向くままに少しずつ増えていくさまは、本当に自然で在るがままを地で行く感がある。真っ白な花弁に、微かに薄く青紫の一筋が、清楚さを増して。取り立てて主張するでもなく、ただ静かに花開いている。最初は植えたものではあるけれども、時を経てすっかりここに定着しており、野の花と化している。馴染むというのは、ある程度の時間と条件が必要で、ひとの暮らしもまたそれに似ている。此花は毒を持っていて、食するとお腹を壊すとか。命を奪ってはいけない、そんな身勝手を許すまいとする。清楚の中に命がけの強さを内包している。

暖かくなってきたということか。

雛祭

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hinamatsuri200903018340.jpg 雛祭、桃の節句といわれる今日、3月3日。8日ぶりに晴れた昨日とは打って変わって、今日は曇天。午後には雨から雪にとの予報が出ているくらいに寒い日。そんな寒い日に、長女の学校の体育館で卒業式が行われ、震えながらの参列。「卒業証書授与式」の別名もありながらも、クラスごと、代表者に証書が渡されるという至って簡素なものだった。親が感動するものである必要はないけれど、ようやくここまで来たという感慨は、式典の後にやってくるのかもしれない。ここの生徒は温室育ちとの異名もあるほどに、温和な雰囲気の中での3年間。長女にとってこの3年間で得られたものはかなりあったらしく、偏差値を度外視して自身の選択で進学したこともあって、長く記憶に留まることであろうと思う。女の子の健やかな成長をまずは祝い、感謝することに。

今年は本物のお雛様を出しそびれてしまったので、

千代紙で俄か作りのお雛様に。

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