2009年4月アーカイブ

結実

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ume200904298512.jpg 足元の草にばかり目が行って、頭上に実が生っていることに今日まで気付かないで居た。例年、6月中旬頃に収穫するのに、今年はすでにかなりの大きさになっていた。

 目先のことに追われていると、すぐそこにある変化も見落とす。視界を広くしておかないといけない。梅の実が昼の光りを受けて、静かに微笑んでいるよう。

 昨日の最高裁判決。時効後に自首した男性に遺族が損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は男性に賠償を命じた。「死亡を知り得ない状況をことさら作り出した加害者が賠償義務を免れるのは著しく正義、公平の理念に反する」との判断。殺人事件に時効はないとあらためて思いを深めた。

Phase 4

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tsutsuji200904298508.jpg 小庭では大紫躑躅が満開。長閑な春日をのんびりと眺めているうちに、メキシコ発の豚インフルエンザが瞬く間に世界中に広まって、危険度はフェーズ3からフェーズ4へと引き上げられた。そして同時に新型インフルエンザへと変貌した。

 人から人へ感染するレベルとあっては、今空港や港での水際での警戒は必須。必須ではあるけれども、それで十分なのか。また通常のインフルエンザ同様に、自己防衛に関しては、手洗い・うがいの敢行とマスクが効果的とのこと。弱毒とはいえ、すでに死者も出ている状況。必要以上に騒ぎ立てることもないが、無防備な報道陣や観光客を目にするたびに、それらのひとびとが媒体とならないことを祈っていた。目に見えないものは怖い。

 

花言葉

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tsutsuji200904188507.jpg 小庭では躑躅が満開。陽が射したり翳ったり。一昨日いきなり前日比7度、体感的には10度くらいは下がったのではなかろうかと思われるくらい肌寒くさえ思われた日から少しずつ気温も持ち直し、今日はようやく20度に。

 春の花は蕾の時には色濃くて、花の盛りには淡くなるような気がして。見て、見てと訴えるかのように次から次へと花開いていく躑躅のピンク。万葉の頃から親しまれ、平成の時代にも花開き。花が連なる、筒のような花と、名前の由来はいくつかある。花言葉は「努力、訓練、自制心、制約」と。「美しい、優雅」の意を持つ学名と違って、花言葉はいささか耳が痛い。渋々ながら、今日も草取り。これも何かの訓練になるのであろうか。

流れ

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yukiyanagi200904058478.jpg 市内の海沿いの場所では25.8度を記録した。4月もようやく半ばになろうという時期なのに、春を越えて初夏の様相。外に出てみれば、確かに夏のそれめいていて、草取り断念。元来の出不精が真価を発揮して、こんな日は家で大人しくしていた方が無難と終日篭る。花ならば、この雪柳のように、小花が集結していても愛らしいけれど、街は人、人、人。そうなると、気ぜわしさが先に立ってどうにも落ち着かない。室内の鉢植えに手を入れて、陽だまりの中で過ごす。外で忙しく動き回る人にも、こうして家でぼんやり過ごす人にも、同じ速さで時が流れていると思うとなんだか不思議な気さえしてくる。

 ミサイル議長声明で落ち着くらしい。

所詮、落下への恐怖はこの国だけ。

同調を求めるのはそもそも無理なこと。

決議のために頑張っていた代表者の心の内はいかに。

愛眼

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dogs200904058483.jpg 公園で出会った犬。向かって右側の大きなワンちゃんは、体重59kgあるそうで、我が家の初老犬よりも40kgも重い。道理で遠くからでも大きく見えたわけで。近づいてみて、ん?なんだか辛そうな目つきに思えて、飼い主の方にお聞きしてみれば、花粉症とのこと。写真を撮らせていただいた直後、くしゃみを連発。撮影の間だけ我慢をしていてくれたのかと思えるほどのタイミング。フォトジェニックなる所以はそんなところにまで気配りができるのかと思わされてしまったワンちゃん。

 家の中を縦横無尽にウロウロする我が家の犬も、1匹でいる限りでは中型犬とはいえ少々お邪魔な感もあるほど。右側のワンちゃんと並んだならば、さしずめ左側のワンちゃんくらいの大きさに見えるのかもしれない。小型犬流行の昨今なので、大きめのワンちゃんに出会うと、なんとはなしに気になって、犬嫌いの私でも自ら近づいて、寄ってみたくなる。隣の芝生は青く見えるもの。所詮犬は犬。そうは思ってもお他所の犬は妙に可愛く思えて。帰宅して、玄関で帰りを待っていた我が家の犬を見るなり、ごめんねと言っているわが身の感覚は、多少なりとも犬嫌いを克服しつつあるのかな。ペットは愛玩。私にとっては、犬の目こそが愛眼かも。

油断

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nanohana200904048416.jpg 最高気温が23度を越え、暖かいというよりも、日向では暑く感じられるくらいのお日和。花曇の日であっても日焼けはするはずなのに、すっかり油断していた。今日の陽射しでは日焼け必至と日焼け止めをつけたものの、夜、すでに日に焼けていたことが判明。年を経るごとに、日焼けを恐れていたのに、春まだ浅い4月の上旬。この時期、すでに油断してたとは情けない。

 然したるニュースも知らぬまま、あまりのお日和に誘われて、渋々ながらも小庭の草取りなんぞをしてみれば、春の陽射しの温もりのありがたいこと。のほほんとする一方で、油断は禁物と肝に銘ずる。明日は24度まで上がるらしい。

8歳

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terutebeni200904048418.jpg ネットのニュースを眺めていたら、自殺を図る若い男性の大半は8歳の時に重度の情緒的兆候が現れているという記事。ちなみに女性の場合は思春期以降とのこと、男女の差異は往々にしてあり得るだろうから、その違いは問題ではないにしても、8歳というその年齢に驚く。日本でいえば、ようやく小学校も2年生。早生まれの子であれば3年生といったところ。その頃に破壊的な気質や攻撃性、残虐性といったものが現出しているといわれるとか。昔、ガキ大将と呼ばれていたような子供が大人になって、とても腰の低い人になっていたりすることもあるだけに、その見極めは大変そう。イマドキの子供たちはすでに電脳化されている環境なだけに、豊かな情緒を育てるというのも難しい面もありそうで。それを教えるであろう教師は、一生ものであったはずの免許が更新制になり、保護者は子供と向き合う時間も少なくなっていて、子供も大人も余裕がない現状。子供自体の数も減少傾向とあって、ちょっとした接触や摩擦に過敏になりすぎて、萎えてしまう子もいたりする中で、ちょっとでも攻撃的な面がみられると、要注意人物とみられてしまいそうで、それはそれで危険な様相ではないかと思うのは老婆心か。

 花一輪に歩を止めるくらいの、ゆったりとした時間と気付く感性。それらは大人も子供も必要。もっとも今の時期では、桜はお花見ではなく宴会をするものとして子供の目には映ってしまうのだろうけれど。

花季

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teruteshiro200904048421.jpg 桜、桜と皆が一斉に桜へと意識が向く同じ頃、春の花々が桜同様に咲き誇っている。花桃のいとつ、この照手白もこの時季に満開を迎えている。八重の花は苦手ではあるけれど、純白の花を咲かせている姿はかくも美しく切なく、魅せられてしまう。花曇の空にそこにだけ光りを集めたような輝きがある。桜ならば、宵闇の中に咲いていれば花明かりと呼ばれることであったであろう。いかんせん、花桃。花桃ゆえに誰もそうとは呼ばないけれど。

 花の季節。花の時期は花期。個人的には今からこのあとを花の時季として花季と名付けてしまいたい衝動に駆られる。

始業

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benishidare200904048423.jpg 染井吉野の咲き乱れ。同じ公園内には、割と大きな紅枝垂。吹く風に揺られながらも、花の宿命を背負い、咲くことを全うする。

 今春は桜の開花期と入学式の時期が見事に重なって、晴れの舞台に相応しい。文字通り、新しい生活の門出に花を添える形になった。

 枝垂れの形は、一見すると儚げではあるが、撓るということは芯の強さがなくては叶わぬこと。折れやすい心を持つひとが増えている中、しなやかに強かに吹く風に身を任せつつも己の道を進むことができるよう、花を観る目で新生活を観て行きたいと思う。

 4日の2度にわたる誤報。この国の危機管理能力を知らされた。5日の衛星という名のミサイル発射。北の成功、他国の失敗。観る位置による意識の差異。新たなる模索の始業。

桜山

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sakura200904058458.jpg 今日も観桜。二日続けてのお花見。今日は近くの大きな公園まで。こちらは7000本の桜があり、桜山と呼ばれる、この時季には全体が文字通り桜色に染まる桜山がある。数年前まではあまりに高いところで咲いていたため、しばらく敬遠していたのだけれども、満開の今、見頃とあったので久しぶりに。以前とは違って、かなり手を入れられていた。病気療養中の木への注意書きがあったり、桜花を眺めるにほどよい高さに調整され、それでいて、自然美は生かされていて、作りこみすぎていない。これで木の下での宴がなければ、静かに花を愛でられたであろう。悲いしいかな、桜と宴は今年もまた脈々と続けられている。

 喧騒を離れて、目の高さで咲く花と対峙して、貴女はここでよかったと心の内で花と交信した。

観桜

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sakura200904048446.jpg 思い立って珍しく少しだけ足を伸ばしてお花見に。市内にある三ッ池公園へ行ってみた。その名にあるように、公園内には上の池、中の池、下の池という三つの池がある。日本さくら名所100選のひとつでもある。35品種1000本を超える桜が植えられてあり、遊歩道沿いのものには名札が付けられていた。

 陽射しのあるときには風もあり、翳ると風がやむような、写真に収めようという魂胆のある輩にはなんとも皮肉な天候ではあったが、久しぶりに広い公園を歩き、たくさんの花々に接することができて、春の訪れを実感できた。

 桜はちょうど満開、見頃。池の端には、風に散った花弁が寄せ集まって花筏となっていた。

花日和

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momo200904038395.jpg 固い蕾を見つけてから花冷えの日々が続いて、どうなることやらと気がかりだった恩師の桃。今日、ついに開花して、春の柔らかな陽射しを浴びて満開に。

 恩師の眠る場所から遠く離れてはいるけれど、手を合わせて、開花を報告する。この地で二度目の開花。桃栗3年柿8年といわれるように、来年、3度目の花が咲いたら、この木に実が生るのだろうかと今から待ち遠しい。

 ようやく暖かな光りが届いて、春を感じられる今日。桜をはじめ、春の花々が一斉に咲き始めたことであろうと思われる。

桜雨

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hanakaidoh200904028393.jpg この時季の雨を桜雨と呼んだ古人の美的感覚に今更ながらに感慨深い。寒々とした気候の中で過ごしていると、暦ばかりが先行し、気後れした気分になっていた。

 降ったりやんだりの雨模様の中に始まった4月。雨の合間に小庭に出てみれば、濃いめの紅淡色に染まった、たくさんの蕾の中に開花した一輪をみつける。世間は桜にのみ感応するけれど、ひっそりと咲く花海棠の可憐な風姿もまた見落としてはならない。