2009年6月アーカイブ

水無月

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nejibana200906108603.jpg ご近所を歩いていると、さまざまな花に出会う。離れたところからでないと咲く姿を見られない、白く大きな泰山木 (たいさんぼく)の花は大きな木の高いところで咲いて。色鮮やかなオレンジ色の花が惜しげもなく路上に落ちているのを見かけ、見上げてみれば、たくさんの花をつけた凌霄花(のうぜんかずら)が咲いていて。 少し先を行くと、木槿(むくげ)が咲き、通りの向かい側では、塀越しに梔子(くちなし)が咲いている。せっかくの香りもここまでは届かない。梅雨時に似合いの紫陽花もまだまだ全盛を極めていて、衰える気配もない。お他所のお庭は彩り豊か。姿、容の種類も豊富で愛でるだけでも十分に愉しい。帰宅して、小庭を眺めれば、雨の合間の晴れを十二分に享受して、さらにこの雨をも吸収し、見事なまでに茂った草たちの中に、捩花(ねじばな)がひとつふたつ、またひとつ、芝生の間から顔を出している。自然美というのか、生まれながらに捩れることを知っているこの小さく可憐な花は素朴で愛らしい。

 

水無月、終わる。

塩梅

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oridururan200906108614.jpg 梅干しその後。白梅酢はいい塩梅で上がってきてくれて3日。赤紫蘇の葉だけを洗い、灰汁だしをして、いよいよ本漬け開始。これから土用までの間は観察のみとなった。例年より量が少ないので重石もやや軽めにしてみたら、かえって良かった様子。

 昨日、今日と朝だけ本降り。梅雨らしいといえばその通りだけど、その後晴れ間を見せてくれるなら、朝のうちだけの雨などと意地悪なことは控えていただきたくもある。鹿児島や鳥取、島根の方では大雨が降り、大変な被害が出ているという情報が流れる一方で、香川の早明浦ダムの貯水率は27%、広島では雨不足のために、梅雨の最中に取水制限と。朝だけの雨に文句を言っている場合ではないようで、多すぎたり少なすぎたりといった状態。何事もいい塩梅がよろしいけれど、少ないところには多くの雨を、多いところには太陽をと勝手なことを思ってしまう。

 

小庭では折鶴蘭が咲いて。

梅遊び

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himehiougi200906138616.jpg 夏至も過ぎ、そろそろ梅干の準備開始。土曜日に小庭の梅の実を採り、大きさ、数量に物足りなさを感じたので、日曜日に買い足した。自家製の梅を1日室内で熟成し、灰汁抜きをして、下準備。生憎の梅雨らしいお天気なので自然乾燥といってもなかなか。ひとつひとつ拭いて、焼酎を吹きかけては塩をまぶし。今季は少なめの3.3kg分。塩分10%。例年よりは塩分高め。夜には重石の位置が若干下がっていたので、白梅酢が順調に生成されているのでは。

 元々は塩漬けにしたあとに出来る白梅酢が大事で、塩漬けされた梅の実自体は二の次だったそう。料理人が言うには、この白梅酢は万能の調味料と。残念ながら私はいまだこの白梅酢を使いこなす域には達していないけれど。今季は少しばかり挑戦してみようかな。もっともこうして梅酒や梅干をずっと作り続けているけれども、自身の口に入れることは滅多になく、専ら上げてしまうばかり。本気で食すようにならないと、こだわりは生まれてこないような気もするのは確か。味見のために減塩の梅干を漬けているなどとは大きな声では言えない。梅酒の梅の実ひとつでほろ酔いとも言えない。梅の香りを愉しむだけの梅遊び。

小庭では姫檜扇水仙が咲き始めて。

想起

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umeshu200906198624.jpg 小庭の古い梅の木は、たくさんの実を付けてはいるものの、今季はどうしたことか、ある程度の大きさになって以降、その後はほとんど大きさが変わらないまま。あと一週間待ってみようと、ここ数週間待ってみたけれど、今日も今日とて先週とほとんど変わらない様子。週間天気予報を眺め、次の日曜辺りからは梅雨らしいお天気が続くとあった。こちらの方が焦れて来てしまい、今日、数年ぶりに青梅を買った。粒ぞろいのそれは美しくあった。例年ならばやらないことだけれども、今年は灰汁だしもして、丁寧に漬け込んでみた。いつもの場所に収めてみると、昨年のものには6月23日に漬け込んだとの記載。年をひとつ重ねたことで、こちらが短気になっていたのかとひとり苦笑した。せめてもの気休めに、4日後でも小庭の梅は変わらないはずと思うことに。

 在庫の筆頭は長女が生まれた年に漬け込んだ18年もの。20歳になったら一緒に飲むことを思い描いて初めて漬けたもの。それと次女の生まれた年の16年ものを除いて、今、飲める梅酒で古いものは平成7年の14年もの。4歳児と2歳児の世話に明け暮れていた頃。世の中がどう回っていたのか、何も覚えていなかった。それとは違った意味で、今季の梅酒も数年後に飲む頃には、今の気分も忘却の彼方へ放ってしまっていることであろうけれど。思い起こしつつ、飲むのも味わいかもしれない。

百合

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lily200906148622.jpg  梅雨空に咲く色鮮やかな黄色は曇天に映えて。次から次へと開いていく。

 山百合、透かし百合、姫百合、笹百合、鬼百合、鉄砲百合、鹿の子百合、姫百合、姫小百合、カサブランカ。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれた百合。風に揺られる花の姿は、そこはかとなく儚げでありながら、決して折れない強さを芯に秘めている。しなやかさは弱さではなく強さであると、無言のなかに語るよう。逆境にこそ強さを発揮するのは、芯の強さ、否、真の強さであろう。風に揺られる百合の花一輪にそれを観る。 

 

凛とした厚労省・女性キャリアのエースも逮捕。

不正をしてまで図るべき便宜とは何だろう。                                                 

入梅

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ajisai200906108602.jpg 曇天ではあったけれど、雨の気配はなく。午後、久しぶりに実家へ行き、庭を眺めていると、どこからともなくムクドリの大群が上空に。こんなにたくさん集まることはかつてなかったとのこと。何羽いるのだろうと口にした途端、一斉に向きを変え、電線に止まり始めた。10羽を数えたところで、概算すると、ひとつのまとまりは50羽ほど。全部で4つの集団だったので、おおよそ200羽くらいにはなるのだろうか。ヒッチコックの映画さながらの光景は、驚きと僅かな恐怖と威圧感と異様さ。呆気に取られて写真に収めることすら思いつかなかった。その光景から2時間後には風が強くなってきたことを考えると、あの集団での移動はこの強風を察知しての行動だったのかなと素人考え。

 朝は鶯の競い合うような啼き合戦。ホーホケキョと啼くはずが、ホーーーーーーーと異常に長く続いたあとで、ホケキョホケキョホケキョと呆れるくらいに続く。思わず笑わされてしまった。鳥たちの生態の下で、雨に左右される人間たちかな。関東も今日から入梅。

薔薇色

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rose200906048600.jpg 「同じ空でも全然違うんです」冤罪であったと確定され、17年半ぶりに自由を取り戻したひとの言葉。

 冤罪。それに至る経緯を検証し、繰り返されないことを望みたい。そして、真の犯人は、事件で亡くなった子とご遺族と冤罪にされた方のご家族に一生をかけて償ってほしいと思う。

 また自由を取り戻した方の言う検察と警察に対しては誠意ある謝罪を求める。唐突に社会から遮断され濡れ衣の汚名を着せられ、失意の底に沈めさせられた苦悩を思うと、「間違いだった」だけでは済まされない。

普通の生活が薔薇色なのだと

再認識させられる冤罪。

開港

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Y150200905028525.jpg 写真は開港資料館内の一室。開港150周年を記念して、4月末から9月末までの間、様々なイベントが催されている。

 開港記念館は1918(大正7)年に建てられ、「ジャックの塔」をシンボルに、赤レンガの美しい姿を今に伝えている。それに比べると、石造りの硬質な印象。静かに時が流れている感じがする。

 開港直後の横浜村を写した最も古い1枚の写真には、農村といってもいいような長閑な風景。畑が広がり、その向こうには木々の合間に各戸の屋根が見え、人々の生活に隣接したところに海がある。この写真を撮影したのが日本人ではなくて、開港直前にイギリス総領事とともに来日したスイス人のプロカメラマンだったというのも、横浜の未来に花を添えているよう。

6月2日は開港記念日。

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