2009年8月アーカイブ

酔芙蓉

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suifuyo200908268672.jpg 朝は白、午後にはピンク、夕方にはさらに濃くなり、萎んでしまう酔芙蓉(すいふよう)。ということで、これは朝撮り。一重の芙蓉の方が好みではあるけれど、白ならば八重もまた美しく。柔らかな薄い白い花びらを幾重にもはべらせて、時の流れとともにその色を変えていく。

 ここ数日、朝夕に晩夏の気配を感じるようになってきて、昨年一昨年のような酷暑を経験しなかったように思えて。それでもここ夏の終わりの気配は今だけで、天気予報では週末にはまた暑さと太陽の光りが戻るとのこと。選挙当日は晴天ということか。晴れて望む席を射止めるのは誰になるのか。誰がなるとよい方向へいくのか。口先だけのマニフェストなのか。酔芙蓉のごとく、朝と夕では顔色が違うなどということのなきように。多くが遊説に勤しむ中で、新型インフルエンザの猛威で、その職を全うする大臣が妙に神々しく見えたり。当たり前のことが尊きことに思えてくる。

百日紅

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sarusuberi200908188667.jpg 通りを歩いているとあちらこちらで百日紅が咲いている。我が家のものもそろそろ咲き始める頃かなと思っていたら、一番南側に咲き始めの花房をみつける。室内から最も遠く、葉々の陰に隠れていて見えなかったのだった。

 お向かいのおばあちゃんいわく「家から良く見えるのよ。ピンクが一斉に咲いていて、とってもきれいよ」とのこと。今が盛りの百日紅。室内からは見上げないと見えず、写真はベランダから撮ったもの。こちらからは見えにくくとも、周囲を喜ばせていることで良しとするしかなさそう。「猿滑」とも書くように、皮の剥けた幹はツルツルしていて、木登り上手な猿でも難しそうではある。百日もの間、代わる代わるに咲き続ける小さな花のまとまり。ひとつひとつはどうということもないけれど、まとまって咲くと圧巻。選挙前のこの時期、人々の心をまとめて捉えられる政治家を選ばなければ。今回は市長選も重なっている当地。いい話さえなかなか聞こえては来ないけれど、どうなることやら。この時期に「滑る」は禁句だったかもしれない。

命日

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yumeran200908108665.jpg 母が亡くなって29年。あの夏は冷夏だった。それなのに葬儀の日々だけは夏の暑さと陽射しが戻っていて、夏が暑いことを思い出させられたり、眩い陽射しを恨んでみたり、多くの人の出入りを鬱陶しくも思えたり。前日まで合宿で家を空けていて、危篤の最中に帰宅して、間に合ったのを母が待っていてくれたとは思えず、どこかで妙に冷めていた自分と、人の一生がこんなにも呆気なく終わりを告げることに空しさを覚えた自分とが混在していた。

 夢蘭と名付けられたこの小さな花が咲き始めたのは昨年の8月11日。細い茎を伸ばしながら、蕾を付け続け、この1年の間、ずっと咲き続けている。52個目の花が咲いている。数年前に知人からいただいたこの花。こうして咲き続けているのをありがたく思う。咲き続けながらも、今季の茎がその傍らで少しずつ成長してきていて、昨年来の花と今年の花とが、もしかしたら共生するという景色をみられるかもしれない。命の連鎖。命日のせいか、ふとそんなことを思った。

午前5時7分の地震、震度4。

台風は朝のうちだけ雨を降らせて東に消えた。

 

花火

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hanabi200908088658.jpg 手持ちの花火でさえ、行える場所がないらしい昨今。一部の非常識な行いのせいで、多くの常識が我慢を強いられる。長女の友人たちの申し出で、我が家の小庭で小さな小さな花火大会を開催。久しぶりに集う10人はこの春まで同じ学校に通っていた仲間たち。それぞれの進路に進み、ようやく新しい生活にも慣れた頃。中には浴衣持参で来た子もいて、自力で奮闘するも早くも白旗、救援要請があって手伝ったり。顔ぶれを見て、花火を買い足しに行くアクティブな子らがいたり。下準備するチームはワイワイと楽しげに準備をしていたり。

 花火に点火し、10人が10人、おのおのの愉しみ方で愉しみつつも、こじんまりとした打ち上げ花火では一同歓声を上げ、一丸となってその場を盛り上げていて。気遣いのある子は私にも声をかけてくれて、お言葉に甘えて愉しませてもらった。写真に気付いたのは最後の線香花火の頃。オレンジ色の火の花の弾けるさまに黄色い声が混ざり合い、夜の漆黒が上から見守っていて、愉しいひとときは瞬く間に過ぎていった。

裏庭に鬱蒼と生えていた竹を会場に移し、

俄か造りの真夏の夜の花火大会の設えに。

火の花の夢幻に色を添えて。

不可解

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Mandevilla200908018655.jpg 64回目の原爆の日。核兵器を使った唯一の国の現職大統領が「核兵器のない世界」の実現のために努力するといい、廃絶のために活動するものを「オバマジョリティー」と。国側が19連敗した一連の集団訴訟は、2003年の提訴から6年余を経て、敗訴原告含め全員救済するとして、全面解決に向かうことになった。全国の被爆者数は23万5569人(3月末時点)で、平均年齢は75.9歳。

 個人的には核兵器を使った国の大統領名を冠するよりも、被爆国であるこの国の名を掲げて、真摯に廃絶を訴える活動にしてもらいたいような気はする。また被災者救済に関しても、被爆者の認定に差別があったのも長い間解せなかった。被爆の程度の差こそあれ、被災者を認定者と未認定者とに分けることに何の意味があったのか。今回、選挙前という時期も重なって、全員救済となったことは喜ばしいが当然のことと思う。

 夾竹桃科の花にローズジャイアントという名を付ける意味もまた解せないけれど、世の中にはまだまだ解せないことはたくさんあるらしい。