2010年5月アーカイブ

喚起

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saboten201005288959.jpg 葉に棘があるので、これも蝦蛄葉サボテンであろうと思うけれど、我が家のものは連なっては咲かず、ひとつの茎にひとつの花が咲く。栄養不足のせいなのか、はたまたそういう種なのかはさだかではないけれど。個人的には幾重にも花が連なるより、こうしてひとつずつ咲いている方が好きなので、これはこれでいいと。毎年、この時季になると窓辺で咲いてくれる。乾ききった状態で放置されていても咲くことを忘れないでいる。私にとっては、反省することを思い出させる花でもある。この花が咲くと、もうすぐ6月と知らせてくれる喚起の花でもある。

蝦蛄で鯛を釣るがごとく。

小宇宙

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ran201005268957.jpg 10年近く小さな鉢で毎年咲いてくれる胡蝶蘭。このはなが開花するたび、花の姿、容の不思議さを思う。近寄っては凝視してしまう、その不可思議な曲線美。私にとっては、花こそが小宇宙。知られざる世界の凝縮。

 

 知ることも大事。されど、知らないでいることも、もしかしたら大事なことなのかも。知り尽くして忘れ去るより、未知の領域を侵すことなく、崇拝することの方が大事なこともある。

加減

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rose201005218954.jpg 小庭では薔薇が満開。濃い目の橙色の蕾が徐々に開いていき、それに従って色も変わっていく品種。橙から黄色味がかっていき、黄色になってそこから白味を帯びて、やがて朽ちていく。今年は何がどうしたのか、例年よりも大きな花が50以上も咲き続けている。世間的には手抜きというけれど、在るがままの状態でいただけなのに、次から次へと蕾が開いていき、道行く人までもが目を留めてくれているらしい。

 手を掛けるのも手を抜くのも、ちょうどいい加減が一番難しい。地植えの花は往々にしてその時々の天候任せ。その地に馴染むには、人の手を要しないのかもしれない。人が加わると、両極に走りがちになることを諌めてくれているかのよう。