昨年より4日、例年より10日近く遅くなってしまった梅酒つくり。昨年末の剪定忘れが原因なのか、今季の実の生育が芳しくなかったため、もう少しもう少しと日をやり過ごす。しかして、木の根元にひとつふたつと、大して大きくなっていない実が落ち始めてきたので、慌てて収穫。今季の梅は4.3kgと例年並みに。一本の古木に無理を強いているのだとすれば、何とはなしに申し訳なく、且つ又、自然の恵みをありがたくも思える。
長女誕生の年から漬け始めた梅酒。来年は記念の年。一番最初の梅酒が20年ものになる。
梅雨とはいえ、続く雨に気分も過湿気味。前日から咲き出していたのに翌日になってようやく眺めることに。
重苦しいまでに湿度を含んだ景色の中で、ひときわ鮮やかな黄色の発色。そうか、もう百合の咲く時季になっていたのだと。
本当は白い花の方が好きではあるが、いただきものの球根に文句を言うわけにはいかない。ひたむきなその姿に何を言えようか。
定家葛の別名に別名「裏見草(うらみぐさ)」というものがあるようで。皇女を思い慕い続けたが思い遂げられず。皇女の墓に低下が葛となって纏わり付いたとの謂れのあるこの花に相応しいような気がしないでもないが、静かに咲く花には迷惑な話にも思えてくる。裏見を恨みに掛けたとされる歌も多いとのこと。人の想いとは時にものを思わせれ、時に重い。
そんな思いとは裏腹に、花の姿はかくも可憐で、しかもどこかしら涼しげ。いたずらな風にくるりと回りでもしそうな趣。
朝方までの雨粒を紫色の花弁に乗せて、陽の光りを受ける紫陽花。この間にも、少しずつ、少しずつ変化の準備が行われているような、微かな赤み。
花も人も絶えず変化しているのかもしれない。
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